秋田禎信
秋田禎信(あきた よしのぶ)は、日本の小説作家。主にジュニア向け文庫小説(ライトノベル)を執筆している。代表作に『魔術士オーフェン』シリーズがある。
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来歴[編集]
1973年3月2日生まれ。東京都出身。1991年、高校3年生(17歳)の頃、富士見書房が主催する「第3回ファンタジア長編小説大賞」に投稿し、準入選。1993年、入選作(原題『鬼の話』)を再構成した『ひとつ火の粉の雪の中』が富士見ファンタジア文庫から出版され、商業作家としてデビューを果たす。高校卒業後は専門学校に進学し、学業の傍ら富士見書房に持ち込みを続ける。
専門学校の卒業を間近に控えた1994年、『魔術士オーフェンはぐれ旅』シリーズの第1作となる『我が呼び声に応えよ獣』を発表。卒業後は印刷関連会社に就職し、写植オペレーターとして勤める。その後しばらくは会社勤めと並行して『魔術士オーフェン』シリーズの執筆を続けるが、1996年頃に退社し、以降は作家業に専念する。
代表作である『魔術士オーフェン』シリーズ(富士見ファンタジア文庫)は、足かけ10年、総冊数33巻、累計発行部数1200万部を超える大ヒットを記録し、当時『スレイヤーズ』の神坂一と並び富士見レーベルを代表する人気ライトノベル作家の一人となった。
現在は活動の場を『ザ・スニーカー』(角川書店)や一般文芸誌、単行本などに移し、「ライトノベル」という枠にとらわれない幅広い執筆活動を行なっている。また古巣の富士見書房に対しては、方向性の違いからか「今後、富士見ファンタジア文庫の企画は請けない」という主旨の発言をしている[1]。
作風[編集]
独特のリズムを持った文体が特徴(『オーフェン』後期以降はそれが顕著となり、好みが分かれるところである)。登場人物の内面描写として自省的なモノローグないし、自己への語りかけを好んで用いる。また、個性的なあとがきを書くことで定評がある。
人物[編集]
- 3人姉弟の末っ子で、姉が2人いる。
- 大の猫好きで複数匹飼っている。
- 趣味は洋画、洋ゲー、ミリタリー、カードゲームなど。
- 1999年に公式ホームページ『モツ鍋の悲願』を開設。
- 2010年にはtwitterを始める。
受賞歴[編集]
- 1991年 - 第3回ファンタジア長編小説大賞 準入選
作品リスト[編集]
詳細は秋田禎信の著作一覧参照
富士見書房[編集]
富士見ファンタジア文庫
- ひとつ火の粉の雪の中 (1993年)
- 魔術士オーフェンはぐれ旅シリーズ (1994年〜2003年/全20巻)
- 魔術士オーフェン・無謀編シリーズ (1995年〜2003年/全13巻)
- エンジェル・ハウリングシリーズ (2000年〜2004年/全10巻)
- 突撃アンソロジー小説創るぜ! (2004年)
- 愛と哀しみのエスパーマン (2005年)
富士見ミステリー文庫
- 閉鎖のシステム (2001年)
単行本
- スレイヤーズVSオーフェン (2005年)
- メックタイタン ガジェット 虐殺機イクシアント (2013年)
角川書店[編集]
角川スニーカー文庫
- シャンク!!ザ・レイトストーリーシリーズ (2002年〜2004年/全2巻)
- シャンク!!ザ・ロードストーリーシリーズ (2005年〜2006年/全2巻)
- ベティ・ザ・キッドシリーズ (2010年/全2巻)
角川mini文庫
- 魔術士オーフェンまわり道シリーズ (1997年〜1998年/全2巻)
講談社[編集]
単行本
- カナスピカ (2007年)
- RD潜脳調査室 Redeemable Dream (2008年)
- 魔界探偵 冥王星O (2010年)
講談社文庫
- カナスピカ 文庫版 (2010年)
講談社ラノベ文庫
- 巡ル結魂者シリーズ (2013年〜/既刊4冊)
TOブックス[編集]
単行本
- 誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない (2008年)
- 秋田禎信BOX (2009年)
- ハンターダーク (2011年)
- 魔術士オーフェンはぐれ旅新シリーズ (2011年〜/既刊8冊)
- 魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版シリーズ (2011年〜2012年/全10巻)
- 魔術士オーフェン しゃべる無謀編シリーズ (2012年〜2013年/全7巻)
TO文庫
- ハンターダーク 文庫 (2013年)
文藝春秋[編集]
- 機械の仮病 (2010年)
ゲーム[編集]
- 装甲悪鬼村正 邪念編 (ニトロプラス、2010年)
未収録作品リスト[編集]
★は『秋田禎信BOX』に収録
- エンジェル・ハウリング外伝 「スィリーズ・アワーズ(どうでもいい時間)」 (ファンタジアバトルロイヤル2000年10月号)★
- 氷海口碑 (Web、2000年)
- おっさんのたまご (ザ・スニーカー2004年2月号~12月号、全6回)
- リングのカタマリ (ザ・スニーカー2005年8月号)★
- パノのもっとみに冒険 (ファンタジアバトルロイヤル2006年2月号〜2006年8月号、全3回)★
- 籠の中の15分 (野生時代2008年6月号)
- あいつがそいつでこいつがそれで (Web、2008年9月〜2009年4月)★